高い天井の中心辺りから降り注ぐきらびやかな光。
背の高いグラスを片手に談笑を交わす人々。
さまざまな星から集まった招待客が各々に着飾り、ホールにはありとあらゆる色が溢れる。
その中にあって、一際美しく輝く限りなく白に近い蒼のドレス。

友よ、もしおまえがこの場にいたのなら、
おまえはもう一度彼女に結婚を申し込むのではないか?

そんなことを思い、1人苦笑する。

おまえのことだ、何度も何度でも、
同じ答えを聞く為に告白するのだろうな。

『…すまん、ドギー。スワンを頼む…』
俺の手を握ったまま血にまみれて息絶えた友。
『ホーク……ホーーーク!!』
屍となった友に取り縋って叫ぶ彼女。

未だ記憶の中から消えることのない、血に濡れた光景。
既に痛みも悲しみも感じなくなってしまった遠い遠い記憶。
あるのはただ、友との約束。
永遠に変わることのない誓い。


友人らしい女性との談笑を打ち切り、グラスを手にしたスワンが戻ってくる。
「…なんだか、こんな恰好するの久々だから、少し浮いていそうで恥ずかしい気がするわ」
ドレスの裾を摘まんで彼女は照れ臭そうに笑う。
まるで、年端もいかない少女のような笑顔は、この場にある誰よりも美しい。

「いや、よく似合ってる。綺麗だぞ、スワン」
思ったままを口にする俺をポカンとした表情で見上げ、
僅かな間を置いて、彼女は頬を赤らめることなく俺の腕を軽く叩いた。
「やだわ、ドゥギーったら、見え透いたお世辞言っちゃって。
でもお礼にあとで美味しいお茶くらい煎れてあげるわよ」

これまでに何度も経験したコンマ1秒の逡巡。

「ドゥギー、あなたも素敵よ」
「おまえこそ、見え透いたお世辞を言うな」
クスリと笑いを交わして、互いのグラスの縁をぶつける。

取り繕う仕事上のパートナーの顔。

「疲れたのなら、送っていくが?」
「そうね、お願いするわ。マーフィーの調整が上手くいってないの」
「これから仕事をするつもりか?」
「あら、あなただって、同じでしょう?」

大きな瞳が悪戯に笑む。
いつもやり込められるこの瞳が愛しい。
この瞳がいつまでも輝いていられるよう願わずにはいられない。

「きゃっ」
淡い色の頼りない布に包まれた華奢な身体を抱き上げる。
周囲から奇異な視線が集まるが、気にするほどのこともない。
「ちょっ ドゥギー」
「超過勤務の詫びの代わりだ」
「…随分、安い『お詫び』ね」
「その細いヒールじゃ、歩かせるよりこの方が早いからな」
「もぉ、ドゥギーったら」

周囲の視線など気にすることなくスワンはカラカラと笑う。
その笑い声が心地良い。

 

彼女の笑顔を守る……それが友への誓い…。

 

 

「迎火宮」巡様から頂いてしまいました!
あたしが5/17の日記にのたまった、勝手極まりない(苦笑)
犬鳥妄想からだったのが、こんなに素敵な文面に化けてしまいました!!
巡さん、本当にいつもありがとうございます!!
その豊な文才を、このアホにも少しわけて頂きたいくらいです。(涙)

しかし、犬鳥は揃ってどこのパーティーに出席してるんですかね。(苦笑)
と、とりあえず、ここでも突っ込んでみる。
だが、私は謝らない。(BYカリスマ…もといカラスマ所長)

 

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