>>>08

長官からの突然の召集により、本部にやってきたテツと
これまたなぜか同行を命じられた地球署SPDバン・セン・ホージーの三人は
本部名物(になりつつあるらしい)秘書官達の歓迎を受け、
無事に長官との面接も果たした帰り、(ボスからの連絡で特に緊急帰還の必要もないということで)センの熱烈な希望もあり、テツの案内で少し本部を見学することになった。

が、明らかに各所を案内しつつも『誰か』を探してるような素振りのテツにバンはさっきからなんだか少し面白くない。
テツが探してる相手はなんとなく予想はついている。
いつぞやか、惑星間通信で話してた「同じ特キョウのお世話になってた人」だろう。

しばらくウロウロしていると進行方向前方にあったエレベーターの扉が
シュインという独特の機械音と同時に開いた。
「テツ!!」と低めの声が聞こえたかと思うと、ツカツカとその男はテツに歩み寄り、おもいっきり抱きしめ…たかのように見えたが、
思いっきり羽交い絞めにしていた。

その男の見覚えのある特徴ある風貌に、
バンは「あ。」と無意識に眉をひそめる。

「な、何すんですかルイボスさん!」
「うるせえ!テツお前、あの魔女どもの機嫌を損ねるような真似しやがったな?!
ようやく帰還しかと思った早々、お前のおかげで俺が魔女どもの手厚い『お出迎え』受けちまったじゃねえか!!
俺はな事件でモミルーカ星まで行ってて1週間はロクに寝てねえんだぞ?!」
「ナ、なんひぇんふ!ほんらのほれのへいふぁはいでふ!!(訳:ナンセンス!そんなの俺のせいじゃないです!!)」
羽交い絞めにされながらも(さらにほぺったをつねられながも)嬉しそうなテツの様子が
自分達の存在を思いっきり無視されてて何だか面白くない。

「なんだか、テツ、嬉しそうだねえ。」
そんなバンの心中を知ってか知らずか、センが後ろからのほほんと独り言にもとれる呟きをこぼすと
「地球でのバンとのやりとり見てるみたいだ。」
ちらりとバンのことを横目で見る。
「あれ?なんかご機嫌斜め?」
「……そんなんじゃねえよ。」
否定しつつも、明らかに拗ねた表情でバンはプイとセンの視線から顔をそらした。

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一転して、現代?ネタです。
巡様のところにある素敵小説の続き的??というのもおこがましいのですが(苦笑)
昨日のWEB拍手の一言にて、「ルイボスさんを気にするバンの話が見たい」と承りまして
「そんなのあたいも見たい!(←おい)」と思い、仕方ないので(苦笑)オエビではありますが描いた所存。
>>>09

「フローラ、アナタがよく話してくれた『セン』が今、本部にきているわ。」
「本当に?!」
「ええ、本当よ。なんなら今から会いに行く?」
「・・・でも、お仕事がおわっていません。」
「なら、少し早いけど休憩にしたら?アナタはいつも休憩時間を削ってまで仕事してくれてるから、今日は特別。
いつもより長めに行ってらっしゃいな。」
「ありがとう、エルダーさん。」

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エルダーさんとフローラ。
この二人の組み合わせがとても好きです。

ちなみにエルダー、ビスカス、マロウ・Bとは
巡様のサイト「迎火宮」にて登場されているオリキャラさんで沼王長官の秘書官さんたちです。彼女に惚れちゃったあたいが、色々、袖の下渡して(笑)
こちらでもご出演頂けることを了解していただけました!!
(興味ある方はリンクからどうぞ!もの凄くお勧めです!!)

フローラは現、本部の内勤。某宇●船でフローラの写真欄に「センも近い内に必ず本部へ行くことになるだろう、その時はフローラと共に職務に就くこともあるかもしれない」てな文章があったのが嬉しかった…。

10<<<

センの希望で本部を見学をしたりとなんだかんだで予定してた帰還時刻を過ぎてしまい、結局、この日は本部に泊まっていくことになった。
つい先ほどまでテツと一緒にいたのだが、テツが再び長官に呼び出されて出て行ってしまった為、突然ひとりになり退屈になったバンは、確か午前中、案内してもらった施設の中にトレーニングルームがあったなあ・・・と思い、部屋を出た。

こう見えても、バンは方向感覚と地理感・・・というか
場所に対する記憶力は優れてるほうで、一度行った道は迷うことはない。

ので、数分もたたないうちに無事にトレーニングルームにたどり着いた。
24時間いつでも使用できるようになっているらしく、夜中だというのにそこは煌々と明かりがついており、中に入ると訓練所や地球署ではお目にかかったことのないような設備や器具が陳列されていて
「さすが、本部・・・」
と思わず唸ってしまう。

「よう、こんな時間にどうした、『センパイ』??」
と、突然、声をかけられて、バンは驚きつつ振り返ると部屋の奥から
人影が現れ、色違いの目が、にやりと細められた。
それに反射的に眉を寄せてしまったのは・・・きっと昼間、テツとじゃれてるこの人を見た時に感じた面白くない感情のせいだ。
「ルイボスさん・・・でしたっけ?」
「ああ。覚えて頂けて光栄だ。お前は『アカザ』だったな。
こんな時間にどうした?本部のゲストルームの枕は固くて寝られんか?それともテツに振られたか?」
からかいながら、からから笑うルイボスはバンの横をすり抜け、
肩にかけてあった制服の上着を無造作に備え付けのロッカーに放り込み
そこで改めてバンへと向き直った。

「お前、訓練所での格技の専攻はどれだ?」
「え・・・?ジュウクンドーっすけど・・・」
「ジュウクンドーね・・・、アレ、間合いの取り方がやっかいで苦手なんだが・・・
まあ、いっか。アカザ、その右端のボックスにジュウクンドー用の模擬銃があるからそれを使え」
「・・・へ?」
「身体を動かしたくて、ここに来たんだろ?ならちょっと付き合ってくれや。」
「は?」
突然の展開に、バンは目を丸くする。
「いや、我らが特キョウアイドルの御心を奪ったヤツの実力がどんなもんか知りたいんでな。」
何が可笑しいのか・・・それとも何か思い出して可笑しいのかクツクツとルイボス笑いながらそういうと、
「ほら、早くしろよ?」
と、徐に構えを取り始める。

構えを取った瞬間、ルイボスから笑顔が消え、今にも飛びかかってきそうな肉食獣のような気迫に、
バンは急いで指示されたボックスから模擬銃を2丁引き抜くと、こちらも得意のジュウクンドーの構えをとった。

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「これが実際の特キョウ担当の現場なら二階級特進おめでとう♪
ってとこだな、センパイ。」

気が付けば、自分が手にしていたはずの片方の模擬銃は
いつの間にやらルイボスの手に握られ、挙句の果てにはその銃が自分の喉下に突きつけられている状況だった。

勝敗を決めたのは一瞬。
それまでは、他流試合なれど『いい勝負』をしていたかと思っていたのに
それは自分の勘違いであることを思い知らされたバンは、
銃を突きつけられ、しかも尻餅をつかされた状態の少し情けない自分の状態の悔しさも相成って、ルイボスを見上げる形でにらみあげる。

「・・・ジュウクンドーの動きの基礎は基本的に『ヒットアンドアウェイ』だろ?
それを無視して突っ込むのはいただけないと思うが・・・。」

まあ、嫌いな戦い方じゃないがね、と言いながら
ルイボスは下から突き刺さるそんな視線など、慣れてしまっている様子で
別に気にすることもなく飄々とバンの戦い方を評価しながら、突き付けていた銃をおろし、それをバンに手渡す。
「俺でコレじゃあ、ビスカスさん相手だと瞬殺決定だなあ、お前。」
「・・・挑戦する気なんてないッスよ。」
まだ少し、憮然とした表情を浮かべながらバンは手渡された練習用の模擬銃を元の位置へと戻した。

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赤座さん未知との遭遇。

>>>11
「エルダーさん、いつも来てくれて嬉しいです。でも良いの?」
「あら何故?お邪魔なのかしら?」
「いいえ、いいえ。でも職員の人が言ってました。
『魔女の一人がアンドロイドに御執心だ』って。
私、エルダーさんに迷惑かけたくない。」
「何を言ってるの。そんなの勝手に言わせておきなさいな。
良いのよ、私が好きでここにいるんだから。
それに完全に制御できるとはいえ、やはり人の心の声が
まるでラジオのオープンチャンネルみたいに聞こえるのっていうのは、結構不快なものなのよ。その点、フローラ、アナタは真っ白だから。一緒にいてとても落ち着くの。」
「…それは、私が元からあまり感情をプログラミングされていないから・・・」
「あら。でも一番大切なことは『セン』からちゃんと教わっているじゃない。
ホラ?なんだっけ?あのおまじない・・・」
「いちたすいちは?」
「そうそれ、『いちたすいちは?』」
「に。・・・・・・・あ、でもエルダーさん」
「なあに?」
「センが言ってたの。辛いときは無理に笑わなくても良いんだって。」
「・・・・・・・そう。それを教えてくれたセンはとても素敵な人ね。」
「はい。」


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エルダーさんとフローラそのA
エルダーさん大好きなんです。(あたしが)